国民健康保険料の徴収ミス、14世帯から計69万円誤って多く 兵庫・朝来市

朝来市役所=朝来市和田山町東谷

 兵庫県朝来市は25日、国民健康保険料の徴収ミスがあったと発表した。後期高齢者医療制度移行に伴う軽減措置を適用しておらず、14世帯から計69万4400円を誤って多く徴収していたという。

 同医療制度には、一定の障害があった場合、75歳未満でも国保から移行できる。2人世帯でうち1人が同医療制度に移行した場合、人数にかかわらず世帯で額が決まる「平等割」が5年間は半額、その後3年間は4分の3となる。

 同市によると、市のシステムでは対象世帯に職員が手動でチェックを入れる仕組みだが、怠っていた。昨年12月にシステムが改修され、対象世帯を検出できるようになったことからミスが判明した。現行のシステムが導入された2012年度にさかのぼって調査したという。

 朝来市は同日から、対象者を訪問して直接謝罪し、還付手続きを行っている。(小日向務)

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