長崎ヴェルカ B1昇格パレード 長崎市内でファンと喜び分かち合う 「声援が力になった」

笑顔で手を振りながらパレードする長崎ヴェルカの選手たち=長崎市浜町のアーケード

 バスケットボール男子のBリーグ2部(B2)で準優勝し、B1昇格を果たした長崎ヴェルカのパレードが25日、長崎県長崎市浜町のアーケードなどであり、選手らが集まった大勢の市民と喜びを分かち合った。
 ヴェルカは参入1年目でB3を制した昨季に続き、今季はB2で快進撃。レギュラーシーズン西地区2位で今月のプレーオフに臨み、熊本とA千葉の難敵を連破した。決勝は佐賀に惜敗してB2年間王者こそ逃したものの「最短でのB1昇格」を有言実行した。
 パレードを前に、前田健滋朗監督が「1年間、応援ありがとうございました」、選手を代表して松本健児リオンが「みなさんの声援が本当に力になった」とあいさつ。長崎南高吹奏楽部の軽快な演奏が流れる中、全選手とスタッフが手を振りながら練り歩いた。ファンは「やったばい」「感動をありがとう」などと書いたボードを掲げて、結果を出した地元チームをたたえていた。
 終点となった賑町の中央公園も人だかり。伊藤拓摩社長兼ゼネラルマネジャーが「もっと愛してもらえるように、みなさんの日常が楽しくわくわくするものになるように精進する」、主将の髙比良寛治が「最高峰の舞台に向けてみんながレベルアップして帰ってくる」と述べると、盛大な拍手が起きた。ファンがシーズンを通して投票したMVPには、B2得点王のマット・ボンズが輝いた。
 選手たちはこの日、長崎、諫早、大村市役所も表敬訪問。27日午後4時からは佐世保市の島瀬公園でB1昇格報告会を開き、28日午後1時からは長崎市の三菱重工総合体育館でファン感謝祭を実施する。

大勢のファンの前でB1昇格を報告する長崎ヴェルカの選手たち(右側)=長崎市、中央公園

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