岩井千怜が自己ベスト「64」 パーオン率88%で首位浮上

今季2勝目をかけた週末へ(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇リゾートトラスト レディス 2日目(26日)◇グランディ浜名湖GC(静岡)◇6500yd(パー72)◇晴れ(観衆2567人)

選手たちを悩ませてきた強風も、2日目は一日を通して比較的穏やかだった。「風が弱いと思わないくらい集中していた。終わってみたら、たしかに弱かったなって感じ」。絶好のコンディションの中でバーディ合戦をけん引したのは、岩井千怜だった。

この日は、ともにロングヒッターの神谷そら、渡邉彩香と同組で午後12時10分にスタート。出だしの10番、117ydの2打目を9Iで50cmにつけてバーディ発進とすると、11番でも4mのバーディパットを沈めて2連続で勢いに乗った。

ベストスコア「64」で首位浮上(撮影/中野義昌)

この日の最大のハイライトは、13番からの4ホールだった。5mのバーディパットを決めたのを皮切りに、14番(パー5)では50cmの“OKバーディ”。15番(パー3)も2mを沈め、16番(パー5)でも3打目でピン1.5mに絡めるプレーで、4連続バーディを奪取した。

「『獲ってたのか』って感じでしたね。ただバーディパットを打つことに集中していて、スコアを気にせずに回っていた」と“無意識”のラッシュだった。

ピンチらしいピンチといえば、果敢に2オンを狙って池に落としてしまった後半4番(パー5)くらいだったが、それも6番、7番(パー3)の連続バーディですぐに取り返してみせた。

パットも好調(撮影/中野義昌)

9バーディ、1ボギーの「64」で回り、大会コース記録と自身のツアーベストをともに1打更新した。「流れに乗っていければ伸ばせるゴルフができると思っていた。自分の中ではすごく良いラウンドになった。一打、一打集中してやったことが良かった」

この日のパーオン率は88.88%(16/18)で全体1位を記録。「“グッ”と(スイッチが)入る感じはいつも通り。上がってみたら自己ベストだった。回っているときも何アンダーかは分かってない」と好記録を喜んだ。

2週前の「RKB×三井松島レディス」に続く今季2勝目、ツアー4勝目のかかった週末。「優勝争いができる位置で戦うことが大事。今週も上位で最終日を迎えられるように。攻めて、チャレンジするゴルフを」と力を込めた。(静岡県浜松市/内山孝志朗)

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