事件記録廃棄 最高裁が6月2日にも土師さんに調査結果を説明 経緯や再発防止策も

土師守さん

 1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の記録が廃棄された問題で、最高裁が廃棄の責任を認めて謝罪した調査報告書の公表を受け、事件で次男の土師淳君=当時(11)=を亡くした父の守さん(67)が6月2日、最高裁の担当者らと神戸家裁で面会し、調査結果について説明を受けることが分かった。

 最高裁は25日の記者会見で、連続児童殺傷事件での少年審判の処分決定書や捜査機関の供述調書などの事件記録は、神戸家裁が2011年2月に全て廃棄したと明言した。調査報告書では、同家裁の当時の管理職が所長らに特別保存の話をもちかけたが、誰も明確な判断を示さなかったため、管理職が廃棄を決めたと結論付けた。

 最高裁の担当者は6月2日、土師さんや代理人弁護士に対し、改めてこうした廃棄の経緯や再発防止策を説明するとみられる。(篠原拓真)

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