河野デジタル相、マイナンバー誤登録「国民に不安与えた」 件数さらに増加か

河野太郎氏(資料写真)

 マイナンバーと公金受取口座をひも付ける手続きを巡り、誤って他人名義の口座が登録されるトラブルがが相次いでいる問題で、デジタル庁は26日、誤登録は神奈川県海老名市など14自治体で計20件に上ることを明らかにした。全国で総点検を進めているが回答していない自治体も多く、件数はさらに増える可能性がある。

 マイナンバーカードを巡っては、コンビニで住民票の写しや戸籍証明書などを交付する際に別人の証明書が発行される不具合が横浜市や川崎市などで発生したほか、マイナンバーカードと一体化された健康保険証を医療機関などで利用した際に、誤ってひも付けされた他人の診療情報などが閲覧されたケースも確認されている。

 河野太郎デジタル相(衆院神奈川15区)は同日の閣議後のオンライン会見で、国税庁で同姓同名の人を取り違えて口座を登録していたことも明らかにした。河野氏は「一連の事案が起きていることで、国民の皆さまに不安を与えることになってしまい大変申し訳ない」と陳謝。「デジタル庁を中心に関係府省が一丸となり、国民の皆さまの不安解消への対応を講じる」と述べた。

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