牧場から逃げ出した但馬牛、田んぼで見つかる 草を食んだり歩いたり「のんびりしてた」 神戸・西区

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 25日午前9時ごろ、神戸市西区押部谷町高和の牧場から逃げ出していた牛1頭については、発見、確保されました-。26日午後6時前、兵庫県警本部が配信する防犯情報「ひょうご防犯ネット」で問題解決の知らせが届いた。

 神戸西署やJA兵庫六甲によると、逃げ出していたのは生後10カ月程度の黒毛和牛。世界に誇る「神戸ビーフ」の素牛として知られる「但馬牛」の雌といい、体重は約250キロ。牛舎から移動中だった1頭が車のエンジン音に反応し、別の方向へ逃げたという。

 発見場所は、牧場から北に約1.5キロの田んぼ。JA兵庫六甲押部支店の男性スタッフ(50)が車で巡回中に見つけ、近隣の牧場関係者らの協力で確保に至った。「草を食んだり歩き回ってみたり。のんびりしてた」と男性は振り返る。

 一夜の「逃走劇」による事故やけが人は今のところ確認されていないという。無事で何より。迷子牛よ、お帰りなさい。 (末吉佳希)

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