売上最高額は浦和の81.2億円! 2022年度のJリーグ56クラブの経営情報開示、コロナ前に回復も赤字は21クラブ、債務超過は5クラブ

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Jリーグは26日、2022年度のクラブ経営情報を開示した。

2022シーズンのJ1、J2、J3の全58クラブのうち、3月決算の柏レイソル、湘南ベルマーレを除いた56クラブの経営情報が開示。残り2クラブは7月に発表される予定となっている。

今回発表された56クラブに関しては、コロナ前の状況に回復。56クラブ合計で売上高は1304億円となり、コロナ前の2019年度と比べて「103%」となり、「111%」の成長率を記録。42クラブが増収となった。

最も売上高が高かったのは浦和レッズで81億2700万円。2位は川崎フロンターレで69億7900万円、3位に横浜F・マリノスで64億8100万円となった。なお、J2の1位は横浜FCで28億6100万円、2位はベガルタ仙台で26億6600万円、3位は大宮アルディージャで26億3800万円。J3は1位が松本山雅FCで15億1000万円、2位がFC今治で10億4500万円、3位がギラヴァンツ北九州で10億2300万円だった。

スポンサー収入は38クラブが増加し、17クラブが減少。J1では浦和が1位で40億4800万円、J2では仙台が1位で17億5400万円、J3では松本で8億3900万円だった。

入場料収入は47クラブが増加し、8クラブが減少。最も多いのが浦和で14億3900万円。川崎F(10億4800万円)、横浜FM(10億1900万円)までが10億円超えとなった。J2ではアルビレックス新潟で5億9600万円が最高。J3では松本の2億7400万円で、これはJ2でも4位に入る数字だった。ただ、コロナ前の2019年度比較で80%と集客増は今後も取り組む必要がある。

また、売上原価と販管費は56クラブ合計で1346億円となり、コロナ前の状況に回復。トップチームの人件費は581億円となり、2021年度比で106%と増加している。

トップチームの人件費は35クラブで増加、19クラブが減少。最も増加したのは横浜FMで8億7400万円増加の34億1500万円で全体の2位。最も減らしたのはJ2の大宮アルディージャで5億100万円のマイナス。総額5億8300万円となった。なお、最も人件費が高いのはヴィッセル神戸で48億3900万円。最も低いのはY.S.C.C.横浜で6400万円となっている。

赤字クラブについては、北海道コンサドーレ札幌、鹿島アントラーズ、FC東京、神戸、サンフレッチェ広島、アビスパ福岡のJ1チームに加え、いわてグルージャ盛岡、ザスパクサツ群馬、横浜FC、徳島ヴォルティス、V・ファーレン長崎、大分トリニータ、福島ユナイテッドFC、YS横浜、SC相模原、松本、AC長野パルセイロ、カターレ富山、FC岐阜、カマタマーレ讃岐、鹿児島ユナイテッドFCの21クラブ。債務超過は、セレッソ大阪、福岡、サガン鳥栖、東京ヴェルディ、ガイナーレ鳥取の5クラブとなった。

◆売上高(2022年度/前年比)

【J1】

浦和レッズ:81億2700万円(+12億3600万円)

川崎フロンターレ:69億7900万円(-300万円)

横浜F・マリノス:64億8100万円(+12億5300万円)

ヴィッセル神戸:63億6500万円(-2400万円)

鹿島アントラーズ:61億1600万円(-4億8700万円)

名古屋グランパス:60億9100万円(-8200万円)

ガンバ大阪:59億6900万円(+7億9000万円)

FC東京:52億7400万円(+5億200万円)

清水エスパルス:50億8700万円(+7億2100万円)

セレッソ大阪:42億1600万円(+4億7800万円)

サンフレッチェ広島:40億1700万円(+5億5700万円)

北海道コンサドーレ札幌:36億500万円(+2億1300万円)

京都サンガF.C.:32億8800万円(+10億7900万円)

ジュビロ磐田:32億3200万円(+1億2400万円)

アビスパ福岡:28億2900万円(+6億9700万円)

サガン鳥栖:27億6100万円(+4億9400万円)

【J2】

横浜FC:28億6100万円(+3億100万円)

ベガルタ仙台:26億6600万円(+5億4500万円)

大宮アルディージャ:26億3800万円(-4億7700万円)

ジェフユナイテッド千葉:26億3800万円(+2億6700万円)

アルビレックス新潟:25億3900万円(+3億3100万円)

徳島ヴォルティス:22億2200万円(-5億2300万円)

モンテディオ山形:21億9200万円(+3億4500万円)

東京ヴェルディ:21億1600万円(+3億6100万円)

V・ファーレン長崎:20億6400万円(+8400万円)

FC町田ゼルビア:19億1900万円(+4億2700万円)

ファジアーノ岡山:18億8200万円(+3億1100万円)

大分トリニータ:18億2700万円(-2億6900万円)

FC琉球:15億9900万円(+9億5800万円)

ヴァンフォーレ甲府:15億6400万円(+2億7200万円)

レノファ山口FC:11億1800万円(+1億800万円)

栃木SC:10億4100万円(+6300万円)

水戸ホーリーホック:10億2400万円(+2億円)

ロアッソ熊本:9億7800万円(+4億2800万円)

ブラウブリッツ秋田:8億7700万円(+1億200万円)

ツエーゲン金沢:8億6300万円(+1億200万円)

ザスパクサツ群馬:7億1700万円(+8000万円)

いわてグルージャ盛岡:6億7200万円(+8400万円)

【J3】

松本山雅FC:15億1000万円(-3億9300万円)

FC今治:10億4500万円(+1億2800万円)

ギラヴァンツ北九州:10億2300万円(-7100万円)

FC岐阜:8億7700万円(+1億2700万円)

愛媛FC:7億8800万円(-5700万円)

いわきFC:7億7000万円(-)

SC相模原:7億6200万円(-1400万円)

鹿児島ユナイテッドFC:7億5900万円(+6700万円)

AC長野パルセイロ:7億5800万円(+5000万円)

カターレ富山:6億7700万円(+5000万円)

ガイナーレ鳥取:4億8600万円(+1億500万円)

アスルクラロ沼津:4億3400万円(+7300万円)

福島ユナイテッドFC:4億3100万円(+6400万円)

カマタマーレ讃岐:4億600万円(-200万円)

藤枝MYFC:4億500万円(+4700万円)

ヴァンラーレ八戸:4億100万円(+6400万円)

テゲバジャーロ宮崎:3億2500万円(+3400万円)

Y.S.C.C.横浜:1億5800万円(-9400万円)

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