存続決まった京都向日町競輪場、どう活用? 持続可能テーマに識者ら議論

京都向日町競輪場の再整備のうち、余剰エリアの活用について意見を交わした外部有識者会議(向日市寺戸町)

 存続が決まった京都向日町競輪場(京都府向日市寺戸町)の持続可能な事業をテーマにした第5回外部有識者会議が22日、同競輪場で開かれた。サンガスタジアム京セラ(亀岡市)の余剰エリアの活用、他県の競輪場の再整備を参考に、各委員が意見を交わした。

 この日の会議では、スタジアムでのサッカー以外のスポーツ振興、府中北部の観光情報発信、にぎわい作りなど多様な取り組みが紹介された。

 広島や高松など各競輪場で進む、競輪施設の縮小、目的ごとにエリアを区切るといった再整備についても報告された。

 委員から「再整備を地元の経済やスポーツの振興につなげてほしい」「府全体でスポーツ施設が少ない。体育館を併設しては」「過度な集客で日々渋滞するといった、近隣住民に影響が出ないようにすべき」といった意見が出た。

 会議での議論を基に、府は再整備の基本構想の中間案を秋ごろにまとめる方針。

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