「どうする勝家」とか?…福井舞台のドラマを県知事らがNHKに要望 他にも主人公候補を推薦

NHKの山名啓雄専務理事(左から4人目)に要望書を手渡す杉本達治福井県知事(同3人目)=5月24日、東京都渋谷区のNHK放送センター

 福井県と県大河ドラマ誘致推進協議会は5月24日、NHKに対し、県内ゆかりの人物を取り上げ県内が舞台の大河ドラマや朝の連続テレビ小説を制作することを要望した。来春の北陸新幹線県内開業で全国からの関心が高まる時期に、福井の魅力発信につなげる狙い。

 大河ドラマについては、2024年放送の紫式部を主人公とした「光る君へ」で、生涯で唯一都を離れて暮らした県内でのエピソードを多く盛り込むよう要望。26年以降の主人公候補に、お市の方や柴田勝家、松平春嶽、橋本左内らを挙げ「戦国時代や幕末明治期に全国的に活躍した先人が多く、スケールの大きなドラマを描くことが可能」と強調した。

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 連続テレビ小説では新幹線開業に合わせて、百貨店店員が劇団員として活躍し人気を博した「だるま屋少女歌劇」などを主人公に放送することを要望。放送中の「らんまん」についても、主人公のモデルとなった人物の同僚、福井市出身の植物学者平瀬作五郎を関連番組などで取り上げるよう求めた。

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 24日は同協議会長を務める杉本達治知事や県議会の関係議連会長の畑孝幸県議らが東京都渋谷区のNHK放送センターを訪問。メディア総局長の山名啓雄専務理事に要望書を手渡した。県によると、山名専務理事は「検討したい」と述べた。

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