平日はズボラでOK?「部屋が狭いな」と感じたら実践したいリビング片付け術

モノが散らかっていてくつろげない、部屋が狭くて落ち着かない……リビングが原因で、自宅の居心地が悪くなっていませんか?

「休日はなるべく家の外に出たい。」「勉強はカフェじゃないとできない。」という方も、リビングの収納・レイアウトを見直すことで、家の中でも充実した時間を過ごせるようになります。ぜひ時間のある週末にトライしてみて下さいね!

(C)丹野雄二


リビングの家具、本当に必要ですか?

リラックスする、映画を観る、勉強する、運動をする−−家の中で行う活動は、「1畳」の余白があると、心地よく行うことができます。

例えばヨガをやろうと思った時、毎度床に山積みの荷物をどかす必要があると、億劫でなかなか習慣化しづらいですよね。平日夜や休日に、自宅で取り組みたい活動を軸に、1畳分のスペースを確保するところから、理想のリビング作りは始まります。

リビングのスペースを奪うのが、大型の家具。特に、引越しの際に漠然と購入した家具や、親から譲り受けた家具は要注意。「リビングが漫然と片付かない」と悩む方の多くが、部屋に不似合いな大きな家具が原因で導線が悪化しているのです。

使用頻度の低い家具を「置き換え」ることで、1畳分のスペースを捻出できますよ。機能を変えず、サイズダウンするには以下のような方法があります。

・ソファを手放してラグマットに変える
・テレビ台を手放して壁掛け型テレビやプロジェクターに切り替える
・掃除機をワイパーに変える
・本棚や食器棚は中身を厳選してサイズを小さいものに切り替える

高さのある家具や、色味の濃い家具は、床面積以上に部屋を狭く見せてしまいます。防災の意味も兼ねて、必要以上に重厚感のある家具は、手軽なサイズのものに買い替えを検討してみてもいいですね。

ミニデスク+ミニ3段ボックスでも、リビング学習は捗る

「東大生の8割が、幼少期にリビング学習を経験している」というデータもありますが、社会人の休日の勉強においても、リビング学習を取り入れることで、勉強の頻度が大幅にあがります。私自身も、ソファの裏に、1畳未満の狭いスペースですがデスクをおいて、テレワークや勉強のスペースとしています。

机は面積以上に「高さ」が大切です。小ぶりでもいいので、リビングの角に、自分の体型にあった机・椅子があると、家事の合間の15分だけでも、机に向かう気力が湧いてきます。夫婦でテレワークをする際にも、作業場所が書斎+リビングの小机の2箇所あると便利ですよね。

他にも、ソファで読書をしたいという方は、ソファの真横に小さなカゴをおいて、今月読みたい本を2-3冊選んで入れておきましょう。大型の本棚にズラーっと書籍を並べるより、いま読むべき本が手に届きやすくなります。

小さめの3段ボックスで、1段目に仕事、2段目に趣味、3段目に生活用品と、用途ごとに分けて入れてもいいかもしれません。また運動を習慣化したい方は、1畳のフリースペースの横にヨガマットを置くといいでしょう。

何もかも片付ける必要はありません。「いますぐ、やりたいもの」だけが目に見える状態にしておくことで、視覚刺激の力を借りながら、習慣化されるのです。

平日はズボラカゴに投げ入れ、週末にリビングリセット

リビングはモノの置き場所ではなく、くつろぎや家族団らんの場。そのため、今週リビングで使わないモノ以外は、モノをおかないのが鉄則です。

とはいえ、日々の生活の中で、何となくリビングに持ち込んでしまい、そのまま出しっぱなしになっているモノってありますよね。郵便物や書類、脱いだ洋服、趣味の道具。「毎日完璧に片付ける」のはハードルが高いので、「平日はズボラカゴ、週末にリセット」という習慣をつけるといいでしょう。

(C)丹野雄二

脱いだ部屋着がソファに溜まりがちという方は、服を投げ入れやすいバスケットタイプのカゴを設置。洗濯物をソファに山積みにしてしまう方は、折りたたみ式の洗濯カゴを、壁にかけておきましょう。紙類・雑貨は書類スタンドにザクっと入れておき、週末にそれぞれの定位置に分配すれば、平日は最小限の労力で綺麗な状態がキープできます。

週末のリセット作業を怠ると、カゴの中の荷物が地層のように積み重なってしまいます。好きなラジオやバラエティ番組を流しながらリセットする、洗濯機を回している間にリセットするなど、自分なりの「30分リセット」ルーティンを見つけてみましょう。


外に外にと機会を求めるのではなく、リビングのあり方を見直してみることで、家での過ごし方が変わり、自己肯定感アップにつながります。「平日夜・週末の過ごし方を見直したい!」と思う方こそリビング改革、ぜひトライしてみて下さいね。

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