アテネ五輪レスリング日本選手団のサイン入り旗を寄贈 佐伯市の施設に阿部さん【大分県】

アテネ五輪レスリング日本選手団のサイン入り旗を贈った阿部民憲さん(右)とアイコネクトの高野政彦社長(左)、穂の花の河野望施設長=佐伯市上岡のナーシングホーム「穂の花」

 【佐伯】佐伯市上岡のナーシングホーム「穂の花」(河野望施設長)に、アテネ五輪(2004年)レスリング日本代表選手団のサイン入り旗が飾られている。アテネ大会から五輪4連覇を果たした伊調馨さん、同3連覇の吉田沙保里さんらビッグネームが並び、入所者、職員を元気づけている。

 日本文理大付属高(佐伯市)などで長年、レスリングを指導してきた市内王子丸区の阿部民憲さん(75)が贈った。阿部さんは同五輪に日本レスリング協会支援役員として臨み、選手団の役員、選手にサインしてもらった旗を持ち帰った。

 自宅に置いていたが、津久見高レスリング部出身で同施設を運営するアイコネクトの高野政彦社長(48)と知り合い、レスリングを通じたつながりがあることが分かり託すことにした。

 今月中旬、同施設ホールの壁に掲げられた。「有名どころばかりで、見れば分かる貴重な旗。大変光栄です」と高野社長。評判も上々で、河野施設長は「世界に一つだけの旗で職員ともども驚きました。入所者も喜んでいました」と笑顔を見せた。

 阿部さんは「24時間体制の職場と聞く。旗を見て入所者、職員の方が元気になってくれれば」と話した。

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