波の上に巨大スクリーン 淡路島で「うみぞら映画祭」開幕 上映前、サプライズ花火で盛り上げ

開幕したうみぞら映画祭。海上の特設スクリーンと夜空を花火が彩った=洲本市海岸通1、大浜海水浴場(撮影・内田世紀)

 海上に設けた巨大スクリーンで映画を見る「うみぞら映画祭2023」(神戸新聞社など後援)が27日、兵庫県洲本市海岸通1の大浜海水浴場で開幕した。家族連れらが波音や海の香りを感じながら人気作品を鑑賞。マリンアクティビティーやグルメブースなども会場一帯を盛り上げた。(古田真央子)

 市民らでつくる「海の映画館をつくろうプロジェクト実行委員会」が2016年から開く珍しい映画祭。7回目の今回、長く楽しめるようにと昼間のイベントを新たに企画した。

 この日は午前から、砂浜での馬ぞりや、安定感のある円形ボートを使ったフリースタイルアイランドボート(FIB)、テントサウナなどのブースが並び、来場者は夏気分を満喫。馬ぞりを体験した西宮市の小学2年男児(7)は「そりの上に立つのは難しかったけど楽しかった」と笑顔だった。

 砂浜でのごみ拾いイベントもあり、親子連れらが汗をぬぐいつつプラスチック片などを袋に入れていた。

 夕方には、DJブースやスクリーン前にお笑い芸人「ギャロップ」の毛利大亮さんなど6人のゲストが登場。軽快なトークで会場を沸かせた。

 一方、波打ち際には、クレーンでつり下げた縦約5メートル、横約9メートルの巨大スクリーンが設置され、日が暮れると「長ぐつをはいたネコと9つの命」の上映がスタート。上映前にはサプライズで花火約300発が上がり、夜空を彩った。

 28日も昼間の関連イベントを楽しめるほか「ルパン三世カリオストロの城」「かがみの孤城」の2作品を上映。当日券は1作品指定席3800円、自由席大人3千円、高校生以下1500円。詳しくは公式ホームページで。実行委TEL0799.20.6212

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