台風2号 水曜日以降 強い勢力で沖縄に接近のおそれ 週明けは北陸~山陰で激しい雨 西~東日本も大雨に注意

 大型で非常に強い台風2号は、水曜日以降、強い勢力で沖縄に接近する見込み。台風は沖縄付近をゆっくりと北上するため、沖縄では影響が長引くおそれがある。また、西日本から東日本も、前線の影響で今週は雨の日が多くなり、大雨となる所がありそうだ。週明けは北陸から山陰にかけて激しい雨の降る所がある見込み。雨の降り方に注意が必要となる。

台風2号 ゆっくり北上 沖縄は影響長引くおそれ

 大型で非常に強い台風2号は、フィリピンの東を西よりに進んでいる。週明けには進路を北よりに変え、沖縄の南をゆっくりと北上して、水曜日以降は強い勢力で沖縄に接近するおそれがある。すでに海には影響が出始めているが、あす(月)は沖縄では大しけとなる見込み。うねりを伴った高波に警戒が必要だ。また、台風の接近に伴って、先島諸島では火曜日以降は雨や風が強まる見込み。週の中ごろは沖縄で荒れた天気となりそうだ。

 沖縄付近で台風の動きが遅くなるため、高波や暴風、大雨など、影響が長引くおそれがある。早めの備えが必要だ。

西~東日本も雨の日多く 週明けは北陸~山陰で大雨に注意

 また、きょう(日)は北日本を中心に前線に伴う雨雲がかかっているが、この前線があす(月)にかけて南下して、前線に向かって湿った空気が流れ込む見込み。あすは、北陸から山陰にかけて活発な雨雲がかかりやすく、激しい雨の降る所がありそうだ。30日(火)にかけて大雨となる所があるため、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に注意が必要となる。

 その先は、西日本や東日本の太平洋側を中心に雨が降りやすく、雨の量が多くなる所もありそうだ。台風周辺の湿った空気や、今後の進路によって、週の後半は西日本や東日本の太平洋側で雨の降り方が強まる所もある見込み。雨の季節も近づいているため、備えを進めておきたい。

湿度高くムシムシ

 今週は、極端な暑さはないものの、西日本や東日本では25℃前後と、ムシムシと感じられる所が多くなりそうだ。ただ、水曜日はあまり気温が上がらない可能性もあるため、引き続き寒暖差には気をつけたい。

(気象予報士・及川藍)

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