次期衆院選、兵庫維新が2区と8区で候補擁立を要望へ 代表、公明との関係「リセット」発言で

片山大介氏

 日本維新の会の兵庫県組織「兵庫維新の会」は28日、これまで公明党との選挙協力で候補者の擁立を見送ってきた衆院兵庫2区と8区の対応を協議し、候補擁立を党本部に求める方針を正式に決めた。主戦論の高まりは党本部に伝えていたが、次期衆院選に向けた地元の総意を党の馬場伸幸代表に改めて告げるという。

 維新は「大阪都構想」への協力と引き換えに、公明が議席を持つ兵庫と大阪の衆院計6小選挙区で候補者の擁立を控えてきた。だが、4月の統一地方選の躍進を背景に、馬場代表が「(関係を)一度リセットする」と表明していた。

 この日、兵庫2区(神戸市兵庫、北、長田区、西宮市北部)と8区(尼崎市)の地元県議と市議が神戸市内で集まり、兵庫維新の片山大介代表らと協議した。

 片山代表は終了後の取材で「これまで有権者に選択肢を与えられなかった。維新独自の候補を立て、衆院選を戦ってほしいという要望が出席者全員から上がった」と説明。党本部には候補擁立を求めるほか、候補者の選定に「兵庫特有の事情や必要な政策に理解があり、地元として支えられる候補」を要望していくという。(金 旻革)

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