陸自オスプレイ 全国初の地上展示 見学者「事故がないように」 長崎・海自大村基地の開隊記念イベント

全国で初めて一般向けに地上展示された陸自輸送機V22オスプレイ=海自大村航空基地

 海上自衛隊大村航空基地(長崎県大村市今津町)は28日、基地を一般開放し、陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイを展示した。地上展示は全国で初めて。
 木更津駐屯地(千葉県)に配備されており、一般開放に合わせて26日に大村航空基地へ飛来。来場者は至近距離から写真を撮影し、機体の大きさを体感していた。
 陸自オスプレイを巡っては今月、佐賀空港(佐賀市)への配備計画について地権者側が土地売却に応じる方針を決めた。熊本県から来た70代男性は「佐賀へ見学に行く人が多くなるのでは」と話す一方、「安全性が問われているので、とにかく事故がないように(願いたい)」と語った。
 大村市は「飛行時の安全対策の徹底や環境への配慮、市民が不安を抱かないよう適切な情報提供などを要望した」としている。
 1957年5月に発足した同基地の開隊66年を記念したイベントの一環。救難飛行艇US2をはじめ7種9機を駐機場で地上展示したほか、ヘリコプターの展示飛行などがあり、市民約1万1千人が来場した。

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