大村で長崎県消防救助技術大会 安全、確実、スピード競う

「ロープブリッジ渡過」に挑む出場者=大村市、県消防学校

 第39回長崎県消防救助技術指導大会が25日、大村市森園町の県消防学校であり、県内10消防本部・局の代表者約120人が日頃の訓練の成果を競った。
 隊員の救助技術と士気を高めようと、県と県消防長会が毎年実施。開会式で同会会長の北村正・大会会長は、石川県能登地方で最大震度6強を観測するなど今月に入り全国各地で地震が相次いでいることに触れ、「救助隊はいかなる状況下でも確固たる技術と強い精神力で人命救助を全うし、地域住民の期待に応えないといけない。厳しい訓練の成果を十二分に発揮してほしい」と述べた。
 競技は計5種目でいずれも安全性、確実性とスピードを評価する。「ロープブリッジ渡過」はビル火災や河川の氾濫で孤立した人を対岸から救助することを想定し、水平にかけられたロープを1人で往復。有毒ガスなどが立ち込める狭い場所で逃げ遅れた人の救出を目的とした「ほふく救出」は、空気呼吸器を装着して3人1チームで競った。
 各種目で成績上位だった個人・チームは7月21日の九州大会(宮崎市)や8月25日の全国大会(札幌市)に出場する。

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