高校生が地域の歴史や文化を知る ユネスコ無形文化遺産「山あげ」の体験学習 那須烏山市

 ユネスコ無形文化遺産、那須烏山市の山あげ祭を通して地域の歴史や文化を知ろうと、地元の高校生による体験学習が28日に行われました。

 体験学習は地域の歴史や文化を学ぶ「烏山学」の一環で行われ、地元に460年以上伝わる伝統行事「山あげ祭」を通して地域や人々のつながりの大切さを知ってもらおうと、山あげ保存会や那須烏山市が開いたものです。    

 烏山高校の1年生108人が野外歌舞伎の上演前に若衆たちが「はりか山」を威勢よく立てる「山あげ」などに挑戦。生徒たちは烏章館の駐車場で今年(2023年)の当番町・金井町の若衆たちからアドバイスを受けながら約6メートルに上る前山と呼ばれる「はりか山」の1つを組み立てます。そしてみんなで協力しながら前山を上げたり下げたりする体験をしました。

 また、山あげ会館では山あげ保存会の芸能部の人たちから歌舞伎の演技に合わせた鳴り物の使い方を学んだり、実際に衣装を着てその重さを感じたりしていました。そして、芸能部のメンバーが歌舞伎演目の1つ「戻橋」を披露しました。

 今年の「山あげ祭」は7月21日からの3日間の日程で行われます。

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