近畿地方が早くも「梅雨入り」 5月は10年ぶり、平年より8日早く

雨の中、咲き誇るアジサイ(29日午前11時29分、京都市中京区御池通柳馬場東入ル)

 大阪管区気象台は29日、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より8日早く、昨年より16日早い。5月の梅雨入りは2013年以来、10年ぶりという。

 同気象台によると、梅雨前線が近畿地方付近に停滞し、台風2号が日本の南を北上しているため、今後1週間ほど雨や曇りの日が続く見通し。東海、中国、四国、九州北部地方もこの日梅雨入りしたとみられる。

 京都市内では、朝から断続的に雨が降り、中京区の御池通では、雨にぬれた鮮やかな青色のアジサイが梅雨空に映えていた。

 京都・彦根の両地方気象台は、29日夜~30日朝にかけて雨脚が強まるとし、土砂災害や浸水被害に注意を呼びかけた。今後の24時間雨量は、京都府の多いところで30日正午まで南部100ミリ、北部80ミリ。滋賀県は30日午前6時まで120ミリ。近畿の平年の梅雨明けは7月19日ごろ。

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