欧州リーグも最終盤となり、今季シーズンが終了したリーグも多くなってきた。
話題は夏季の移籍市場に移りつつあり、今季活躍した選手のステップアップに注目が集まっている。
それはJリーグも同じで、これまで欧州で活躍した数多くの日本人選手がJリーグに帰還してきた。
そこで『transfermarkt』で今夏に契約満了となる日本人選手5人をピックアップした。
オランダの経験豊富な右サイドバック
ファン・ウェルメスケルケン・際
所属クラブ:カンブール(オランダ1部)
ポジション:右サイドバック
2022年から古巣カンブールに帰還したファンは、今夏で契約が満了する見込み。2016年にトゥーロン国際大会に臨むU-23日本代表に招聘され、5試合に出場した。
今季は24試合1得点と主力として活躍した。左右のサイドバックもプレー可能で、相手の力をいなす守備と高精度のクロスとスピードを生かした突破が魅力だ。
これまでオランダ1部72試合、同2部は129試合出場と経験豊富な28歳なだけに、SBをターゲットとするクラブにとって喉から手が出る逸材だと思われる。
和風メッシ、Jリーグ帰還あるか
齋藤学
所属クラブ:無所属
ポジション:ウイング
中村俊輔から「和風メッシ」と称賛された横浜F・マリノスユース出身の天才ドリブラーは、5月6日にオーストラリアのニューカッスル・ジェッツから退団した。
Aリーグ・メンでは8試合1得点1アシストと期待された活躍はできなかった。ただ時折見せる天才的なタッチやすり抜けるようなドリブルは健在だ。
浜の天才ドリブラーはどこへ行くのだろうか。Jリーグの舞台で見たいものだが…。
欧州活躍した日本人の守護神
川島永嗣
所属クラブ:ストラスブール(フランス1部)
ポジション:ゴールキーパー
日本代表95試合に出場した欧州で日本人GKを開拓し続けた伝説的な守護神・川島は、今夏でストラスブールを離れる。
並外れたセービング、守備陣を統率するコーチングなど優れている。英語やイタリア語などを話せるマルチリンガルであるため、海外リーグでもコーチングで困ることはない。
だが40歳となった川島は今季出場ゼロに終わった。年を重ねても優れたGKであることは変わらないので、再びJリーグで活躍する姿を見られるだろうか。
青森山田の最高傑作
柴崎岳
所属クラブ:レガネス(スペイン2部)
ポジション:セントラルミッドフィールダー
青森山田が生んだ日本屈指の司令塔は、今夏でレガネスを去ると見られている。これまで日本代表に60試合出場し、正確無比な長短のパスを操ってチャンスを創出してきた。
だが昨年開催されたワールドカップカタール大会メンバーに選出されるも、出場ゼロに終わった。リーグ戦では29試合1アシストと期待された数字を出せず、チームも13位と昇格を逃した。
スペインで長くプレーしてきたセンスあふれる司令塔のJリーグ復帰はあり得るだろうか。今後の動向から目が離せない。
4大リーグで活躍した守備の名手
吉田麻也
所属クラブ:シャルケ(ドイツ1部)
ポジション:センターバック
日本代表の主将はシャルケとの1年契約を今夏で満了する予定。
シャルケが1部残留すれば契約更新の可能性はあったとドイツ紙『ビルド』などが報じていたが、チームの2部降格が決定したためフリーとなる見通しのようだ。
正確無比なロングフィード、相手プレッシャーをかわすビルドアップ、正確な読みでピンチを防ぐカバーリング、欧州でも当たり負けしないフィジカルなど優れたCBであることは間違いない。
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ただ今年で35歳となる吉田に欧州のクラブからオファーはあるのだろうか。Jリーグ復帰を含めて去就を注視したい。