山あげ体験、裏方の苦労学ぶ 烏山高生110人、太鼓や踊りも体験 那須烏山

若衆から麻ひもの結び方を教わる生徒(左)

 【那須烏山】烏山高1年生約110人は28日、今夏の山あげ祭の準備が進む金井2丁目の山あげ烏章(うしょう)館で、野外舞台の背景となる「はりか山」を人力で立てる「山あげ」などを体験した。

 地域の歴史や文化を学ぶ同校の地域学習「烏山学」の一環。今年は山あげ体験に加え、太鼓や鼓といった鳴り物、踊りの体験も行った。

 山あげ体験で、生徒は今年の当番町の金井町若衆団から、絵を描く前のはりか山「白山」を麻ひもで竹の骨組みに結び付けるやり方を学んだ。結び付けた後、背後から押し上げ、山を直立させていた。高さ約6メートルの山を無事に立ち上げると生徒らは拍手し、互いに労をねぎらった。

 さくら市出身という森水澪(もりみれい)さん(15)は「山あげ祭には来たことがない。体験する前は楽しいという印象だったが、裏方の大変さが分かった。今年の祭りは絶対に来たい」と話した。

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