市立小16校が創立150周年 宇都宮 15校で記念事業予定 トップ切り富屋小で式典

記念式典で式辞を述べる五十嵐校長

 【宇都宮】市内では今年、全市立小学校69校の2割超に当たる16校が、相次いで創立150周年を迎える。いずれも1872年の学制公布を受け、翌73年に開校した学校が起源。市教委によると、15校で記念式典や事業が予定されている。このうち富屋小で25日、トップを切って記念式典が行われた。

 同校は1873年4月、明徳舎として開校。富屋尋常小西校、富屋村国民学校を経て1947年に富屋村立富屋小、54年、市に編入し市立富屋小となった。自然豊かな風土の中でのホタルの繁殖や田植え、地元の福祉施設との交流など地域の教育力を生かした活動が特徴。これまでの卒業生は8488人。

 式典には児童129人と教職員をはじめ、来賓の佐藤栄一(さとうえいいち)市長や馬上剛(うまがみごう)市議会議長、小堀茂雄(こぼりしげお)教育長と歴代校長、地域の各種団体代表者らが出席し、大きな節目を祝った。

 五十嵐市郎(いがらしいちろう)校長は「多くの先輩たちが素晴らしい伝統をつないでくれた。このバトンをつなぎ、50年、100年と輝き続けることを願います」と式辞を述べた。

 児童代表6年入江凛音(いりえしおん)さん(12)は「夢と希望を持ち、明るい未来に向かって力強く歩み続けることを誓います」と堂々と宣誓した。

 式典後には、市出身の電子オルガン奏者倉沢大樹(くらさわだいじゅ)さんによる演奏会も開かれた。

 ほかの小学校では今後、白沢小が27日、ふれあい運動会を開催。保護者や地域の人たちが参加する「白沢音頭」が4年ぶりに復活する。清原北小では6月3日、音楽鑑賞「スペシャルタンゴトリオ」が行われる。

 ▽今年150周年を迎える小学校は次の通り。

 富屋、雀宮東、雀宮中央、清原北、篠井、上河内東、田原、明保、白沢、姿川第二、岡本、瑞穂野南、瑞穂野北、横川中央、横川東、豊郷中央

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