尊重やあいさつの重要性見つめ直す 「いじめゼロ子どもサミット」開催 小山

いじめ撲滅のためにできることを話し合う児童生徒ら

 【小山】市内の小中義務教育学校全35校の児童生徒がいじめ撲滅に向け話し合う「いじめゼロ子どもサミット」が23日、市役所で開かれた。11回目を迎えた今回のテーマは「いじめゼロに向けて自分たちができること~次の10年に向けて わたしのいじめゼロ宣言~」。各中学校2人、小学校1人計47人が参加した。

 前半は第1回のサミットで作成したいじめゼロ宣言を振り返った。宣言を踏まえて、いじめゼロに向けて1人でできること、複数人でできることなどを中学校区ごとのグループに分かれて話し合い、相手を尊重することやあいさつの重要性を見つめ直した。

 後半はさまざまな議題について、各校の取り組みや意見を基に議論した。一つのグループでは「『いじられキャラ』は本当にいじられているのか」という議題に対して、「いじめられているかもしれない」「言われている人の立場になって考える」などの意見が交わされた。

 最後に各学校に持ち帰るメッセージを作成。「心のこもったあいさつで仲間の輪を大切にする」「相手の良い部分を見つけるために積極的にコミュニケーションを取る」などのメッセージを発表した。

 同サミット実行委員長の大谷中3年神田心護(かんだしんご)さん(14)は「小さなことからこつこつとだが、いじめについて深く考えることができた。10年前よりも増えているインターネット上でのいじめなどについて考えなければならない」と表情を引き締めた。

各学校の取り組みなどを基に意見を交わす児童生徒ら
いじめ撲滅のためにできることを話し合う児童生徒ら

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