中学生選手3人出場へ ボルダリング大会 台湾派遣 宇都宮のジム 賛同スポンサー多く、増員

台湾でのボルダリングの大会への派遣が決まった(右から)小池さん、大月さん、植野さん

 小中学生のクライミング選手に国際経験を積ませようとクライミングジム「ROCKY'N(ロッキン)」(栃木県宇都宮市岩原町)の荒井克仁(あらいかつひと)代表(46)が台湾での大会に選手を派遣する事業で、趣旨に賛同するスポンサーが増加し、派遣選手が当初の1人から3人に増えることになった。同ジムで21日、派遣選手を決めるボルダリングの「MAXASIA Japan2023」を開催し、派遣3選手を決定。荒井代表は「派遣選手を増やすことができてうれしい」と喜んでいる。

 海外への選手派遣は、「小中学生の世代で国際経験を積むことによって競技者としてはもちろん、人間としても成長してほしい」との思いから荒井代表が準備を進めてきた。台湾台中市のジムと合意し、8月5日に開かれる「MAXASIA TAIWAN」に選手1人を派遣することに決定。その後、報道で荒井代表の取り組みを知った事業所などがスポンサーに名乗りを上げたことから、3人を派遣できることになった。

 21日の大会で、荒井代表が増員を発表。各部門の入賞者の中から、田野町、城山中1年の植野(うえの)心望(ここみ)さん(13)、日光市文挾(ふばさみ)町、落合中1年の小池蘭(こいけらん)さん(12)、東京都中野区中野、実践中1年の大月壮太郎(おおつきそうたろう)さん(12)の派遣が決まった。3人は「選ばれてうれしい」と口をそろえ、「優勝を目指すのはもちろん、競技以外でもいろいろな経験をしたい」と目を輝かせた。

 台湾での大会で着用するユニホーム製作の都合から派遣選手の最終決定は来月中旬で、スポンサーがさらに増えれば増員したい考えという。

© 株式会社下野新聞社