スペインと初、相互交流 9月ジャズストリート

金沢ジャズストリート2023のメインビジュアル

  ●15周年記念で演奏者を派遣

 9月16~18日に市内中心部で開かれる「金沢JAZZ STREET(ジャズストリート)2023」(同実行委員会主催、北國新聞社など共催)で、15周年の節目を記念した事業が行われる。欧州有数の歴史を誇るスペインの国際フェスティバルと交流し、演奏者を初めて相互に派遣する。10、11月に県内で開催される国民文化祭へ機運を高める。

 29日に市役所で実行委員会の総会が開かれ、今年の実施計画を決めたほか、ポスターなどに使う画像「メインビジュアル」が公開された。

 15周年記念事業は、19年に協定を結んだスペインのサン・セバスティアン国際ジャズフェスティバルとの相互交流が目玉となる。

 金沢からは7月24、25日、昨年のジャズストリートに出演した気鋭のピアニスト、壷阪(つぼさか)健登さんとハクエイ・キムさんを派遣する。9月17日にはスペイン・バスク地方の伝統打楽器を奏でるユニット「Oreka TX」を招き、尾山神社で披露してもらう。

 山野楽器(東京)と連携し、8月30、31日に東京で開催の「ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト」に金沢ジュニアジャズオーケストラ「JAZZ-21」を派遣する。9月16日には、ピアニスト山中千尋さんのトリオや石川ジャズオーケストラ「PYRAMID」が出演する「ジャズ晩餐会(ばんさんかい)」を開く。

 スペシャルコンサートでは、世界的ジャズ作曲家の挾間美帆さんら計14人がデビュー10周年記念と銘打って公演する。ドラマーで女優としても活躍するシシド・カフカさん、ピアニスト桑原あいさんが共演する。

 いしかわ四高記念公園、市庁舎前広場など約10会場ではプロ・アマチュアの奏者が無料公演を行う。金沢JAZZ連盟の新谷美樹夫副理事長は「コロナ禍の収束と15周年の節目を追い風に、多くの人に楽しんでほしい」と期待した。

神門を背に演奏するスペインのバンド=2019年、尾山神社

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