夜高に向けムード高め 砺波市役所にミニ行燈2基を展示

点灯され輝きを放つミニ行燈=砺波市役所

 6月9、10日に砺波市中心部で開かれる「となみ夜高まつり」に向け、砺波夜高振興会は29日、市役所にミニ夜高行燈(あんどん)2基を展示し、4年ぶりに16町の夜高大行燈が巡行する祭りのムードを盛り上げた。6月9日まで。

 ミニ夜高行燈は高さ約1メートルで、実物の6分の1ほどの大きさ。今年の夜高大行燈の制作にも携わる春日町の渡辺良明さん(75)が約400時間をかけて作った。1階の市民生活課横の渡り廊下に飾られた。

 ミニ夜高行燈の前で点灯式が行われ、夏野修市長が法被姿で「コロナ前のにぎわいが戻ることを期待している」とあいさつ。振興会の堀田隆会長が「夜高大行燈が完全復活する。明るくきれいに行いたい」と抱負を述べた。

 

  ●庄川観光祭へトッペ行燈製作 砺波・種田地区 

 砺波市庄川町の種田公民館の「トッペ行燈」製作作業が26、27日、庄川町五ケの種田コミュニティーセンターで行われ、地元の児童や園児38人が豆腐形の行燈の紙に好きなアニメキャラクター描き、色を塗って仕上げた。6月4日の庄川観光祭最終日に行燈を手に持って練り歩き、田畑の豊作を祈願する。

 行燈は縦36センチ、横24センチ、奥行き12センチ。児童はスヌーピーや星のカービィなどアニメキャラクターを紙に描いた。木枠に紙を貼り、保護者が絵がにじまないように蝋(ろう)で線を引いた後、児童が絵を塗って仕上げた。

 6年生の米澤明秀君は「祭りの参加はうれしい。大行燈を見るのが楽しみ」と話した。種田地区の児童は2013年から庄川観光祭に参加している。

トッペ行燈に色を塗る児童=砺波市庄川町の種田コミュニティーセンター

© 株式会社北國新聞社