近谷(射水市出身)初優勝 富山で全プロ自転車競技

4キロ個人パーシュートで優勝した近谷=富山競輪場

 第70回全日本プロ選手権自転車競技大会(全プロ)は29日、富山市の富山競輪場で行われ、日本競輪選手会富山支部所属の近谷涼(射水市出身)が4キロ個人パーシュートを4分33秒545のタイムで制した。富山支部の選手が同種目で優勝するのは初めて。

  ●チームでも富山支部勢3位

 富山支部勢は近谷と重倉高史(南砺市出身)、吉川希望(白山市出身)、南儀拓海(氷見市出身)が組み、4キロチームパーシュートにも出場。4分28秒194のタイムで3位に入り、支部として13年ぶりの同種目入賞となった。

 大会は自転車の国内最高峰トラック競技大会で、地区予選を勝ち抜いた一流選手が全国から集う一大イベント。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020~22年は中止となり、富山での開催は37年ぶり2回目となった。

 パーシュートは選手がバンクのホーム側とバック側に分かれて同時に発走し、互いに追い抜こうとする競技。相手を追い抜くか、設定距離を先にゴールした選手が勝利する。全プロではゴール先着が勝利となるルールのみ適用される。団体は4人1チームで争われる五輪種目で、車列の3番手のゴールがフィニッシュタイムとなる。

 1000メートルタイムトライアルでは、菊池岳仁(長野)が1分3秒137の大会新記録で優勝した。

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