水田に雨の恵み 長崎県梅雨入り 平年より6日早く

小雨が降る中、「代かき」に励む農家=諫早市多良見町

 福岡管区気象台は29日、長崎県を含む九州北部地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より6日、昨年より13日早い。
 長崎地方気象台によると、今後1週間は梅雨前線が停滞するとみられ、曇りや雨の多い日が続くと予想される。また、台風2号の影響で南から湿った空気が流れ込み、前線が活発化するという。平年の梅雨明けは7月19日ごろ。
 諫早市多良見町の水田では小雨が降る中、農家がトラクターで泥をかき混ぜて平らにする「代かき」に励んでいた。中野和美さん(58)は「梅雨が早く来てよかった。天候に恵まれ、おいしい米ができるといいですね」と話した。

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