交錯 淡い光跡 ゲンジボタル舞う 瑞穂・西郷川 写真愛好家の竹田さんが撮影

幻想的な光の尾を引いて飛び交うホタル=雲仙市、西郷川(竹田満輝さん撮影、10分露光で合成)

 長崎県雲仙市瑞穂町の西郷川でホタルが飛び交っている。同町の会社員で写真愛好家の竹田満輝さん(44)が24日夜、幻想的な光景を撮影した。
 竹田さんは10年ほど前から自然豊かな地元の魅力を見つめ直し、ホタルの生態や撮影方法を独学。西郷川周辺のホタルマップを作ったり、親子向けの講座で観察の仕方などを発信したりしてきた。
 この日は午後8時ごろ、約20匹のゲンジボタルが淡い光を発しながら舞い始めた。竹田さんによると、今年は例年並みの4月下旬ごろから西郷川下流にホタルが出現。渓流公園(同町)では6月上旬、白雲の池キャンプ場(小浜町雲仙)周辺は同下旬ごろ見頃の見込み。無風で湿度が高く月明かりがないなどの条件がそろうと多く観察できるという。
 竹田さんは「同時に明滅するなど、ホタルは美しいし謎が多いから見飽きない。スマートフォンや懐中電灯の光をホタルに当てないよう注意して楽しんでほしい」と話した。

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