マダニ媒介の感染症、京都で今年初確認 60代女性が入院、注意呼びかけ

京都府宮津市の場所

 京都府丹後保健所は30日、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に同府宮津市の60代女性が感染したと発表した。府内での報告は今年初めてで、2020年以降7例目。女性は同保健所管内の医療機関に入院している。

 同保健所によると、女性は19日から発熱や吐き気、嘔吐(おうと)の症状があり、24日に府保健環境研究所(京都市伏見区)で検査したところ、30日にSFTSウイルス遺伝子が検出された。

 ウイルスを持つマダニにかまれることで感染し、発症までの潜伏期間は6日~2週間という。同保健所は、草むらややぶに入る時は肌の露出を少なくするよう呼びかけている。

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