【リニア】31日“期成同盟会”で主張説明へ…山梨県側でのJR東海「ボーリング調査」めぐる考え 静岡・川勝知事

リニア工事をめぐり容認の声が相次ぐ中、静岡県が「中止」を求め続けている山梨県側での「ボーリング調査」。川勝知事は、5月31日、リニアの早期建設を目指す“期成同盟会”に出席し、県の主張を説明する考えだ。

リニア工事をめぐり問題となっているのが、山梨県内で進む「ボーリング調査」について。県は「静岡側の水が流れ出る可能性がある」として、JR東海に対し、県境まで300メートル以内の区間を掘り進めないよう求めているが、30日、JR東海は5月27日時点で県境から459メートルまで進んでいると発表した。県が中止を求める、県境から300メートル以内に調査が進んだ場合の対応について、29日、川勝知事は…。

(川勝知事)

「ボーリング調査については、専門部会で出てきた議論なので、専門部会でJR東海に答えていただく必要がある、県境付近に行った後、どうするのかはまだ時期尚早」

ボーリング調査をめぐっては、難波静岡市長や山梨県の長崎知事から容認する声が相次ぐなか、川勝知事は「調査に反対しているわけではない」と説明した。一方、JR東海に「ボーリング調査の中止」を要請していることについては、撤回しない考えをあらためて示した。川勝知事は、31日、都内で開かれるリニアの早期建設を目指す“期成同盟会”の総会に出席し、県の主張について沿線自治体に説明し理解を求める考えだ。

(川勝知事)

「トンネルを掘れば水が出る、大井川の川の下を掘るわけですから、流量・水質・水の問題が深刻、巨大なトンネルですから」「掘削土の置き場がツバクロ沢と藤島沢、これは条例上非常に厳しい」「これを解決すれば、リニアは進められると思っておりますので、リニアに対して私どもは一貫して、この技術的な資産を将来継承するため、賛成の立場からこの問題だけは避けて通れないという趣旨の発言をする」

また、川勝知事は、期成同盟会の後に行われる、リニアに関する自民党の特別委員会から出席の依頼があったことを明らかにした。リニアを推進する自民党の国会議員に対しても、県の立場を説明する考えだ。

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