神奈川・大和市長パワハラ問題 市が6月に管理職アンケートを実施

大和市役所

 元大和市副市長の金子勝氏(66)が、前市長の大木哲氏(74)により職員へのパワーハラスメント的言動が繰り返されていると告発した問題を巡り、古谷田力市長(54)は30日の定例会見で、管理職アンケートを実施して調査に着手する方針を明らかにした。市による調査は初めて。古谷田市長は「市民に納得してもらえるよう、(この問題に)けじめをつけたい」とその狙いを説明した。

 市によると、全管理職139人を対象にアンケート用紙を6月上旬に配布して記名式で回答を求める。行為者を大木氏と5月1日に退任した前副市長の井上昇氏(72)の2人に絞り、パワハラ的言動を直接受けたかどうかや、見聞きしたかなどを尋ねる。

 また、市議会が2021年10月に実施した同様のアンケート(無記名式)で複数指摘があった、公共工事のやり直し指示に伴う税金の無駄遣いについても質問する。配布後、1カ月で回収して結果は公表する。

 古谷田市長は「職場環境の改善のためスピード感を持ってこの問題に臨みたい。ただ、アンケートの回答状況を見てみないと、どこまで追及するのが良いのか分からず、調査完了の見通しは立たない」と述べた。

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