長崎市の江川トンネル2030年度供用へ 江川交差点―新戸町ICが5分で往来可能に 現地で安全祈願祭

新戸町から江川町工区

 長崎県が建設を進めている主要地方道長崎南環状線道路の一部(長崎市新戸町-江川町)のうち、江川トンネル(仮称)の安全祈願祭が30日、江川町であった。
 トンネルは車道幅6.5メートル、全長2.137キロで工事費は94億円。2027年3月までに本体工事を終える予定。全面的な供用開始は30年度を目標としている。県は、開通後の江川交差点-新戸町インターチェンジ(IC、約5.2キロメートル)の移動時間をこれまでより10分程度短い約5分と見込む。
 県によると、同区間の事業は16年度に開始。総事業費250億円。完成することで、国道499号の日常的な渋滞緩和や交通安全の向上が図れる。市南部と中心部との移動の利便性が上がることで観光客増も期待している。

関係者らが工事の安全を願った祈願祭=長崎市江川町

 祈願祭は関係者ら約90人が参加し、神事で工事の安全を願った。発注者を代表し、奥田秀樹県土木部長は「物流の効率化、産業の生産性向上に大きく寄与すると考えている」と述べた。

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