若手作家の世界観広がる もうひとつの美術館で企画展、6月11日まで 那珂川

156点の作品が並ぶ企画展会場

 【那珂川】ハンディキャップのある作家らの芸術活動を支援する小口の「もうひとつの美術館」で6月11日まで、企画展「碧(あお)い時」が開かれている。

 若手作家を紹介しようと、今回の企画展では障害の有無にかかわらず、個展の経験が少なかったり、同美術館で作品展示をしたことがなかったりする作家を選んだ。県内外の小学生から40代の11人が墨で世界各国の首脳らを描いた人物画や、紙やティッシュで作った手のひらサイズの動物のオブジェなど156点を並べる。

 企画を担当した同美術館スタッフの葛西絢子(かっさいじゅんこ)さん(39)は「独学のアートが多い。それぞれの世界観や表現技法を味わってほしい」と呼びかけている。

 6月3、10日には展示作家による公開制作が行われる。

 午前10時~午後5時(最終入場は4時半)。月曜休館。入場料は大人1千円などで、障がい者手帳所有者らは割引がある。(問)同美術館0287.92.8088。

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