京都・嵯峨野トロッコ列車、6月1日始発から運転再開 原因は燃料供給の不具合

はしごでトロッコ列車から線路に降りる乗客(30日午後)=乗客提供

 京都市と亀岡市を結ぶ嵯峨野トロッコ列車が運行中に故障し立ち往生したトラブルについて、嵯峨野観光鉄道(右京区)は31日、エンジン燃料の供給の不具合が原因だったと発表した。見合わせていた列車の運行を6月1日の始発から再開する。

 同社によると、エンジンに燃料の軽油を送る配管内のフィルターに異物が詰まったのが原因だった。異物を除去して正常に作動することを確認した。

 故障は30日午後1時過ぎに発生し、亀岡方面行きの列車がトロッコ保津峡駅(西京区)を出発後に鵜飼第1トンネル内で停車した。客約300人は約700メートル離れた同駅まで線路を歩いて避難した。けが人はなかった。

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