自転車ヘルメットの購入費、姫路市が半額を助成 着用努力義務化、高校生、65歳以上が対象

神戸新聞NEXT

 兵庫県姫路市は、市内在住の高校生と65歳以上の高齢者を対象に、自転車用ヘルメットの購入費の半額を助成する方針を固めた。4月からヘルメットの着用が努力義務となり、市は着用率が低いとされる世代の購入を促して重大事故の防止につなげる。今年秋までに始める予定。(田中宏樹)

 市危機管理室によると、半額以上の助成は県内の自治体で初めてという。高砂市は交通安全教室の参加者が、5%引きを受けられる制度を実施している。

 助成額は上限2千円とする方針。姫路市は事業費210万円を盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案を、2日開会の市議会定例会に提出する。

 姫路市危機管理室によると、22年に市内で発生した自転車事故の死傷者のうち、高校生や高齢者はヘルメットの着用率が2%ほどで、ほかの世代より低かったという。同室の担当者は「ヘルメットは事故時の被害を軽減できる。市民全体の着用率の向上につなげたい」とする。

© 株式会社神戸新聞社