長崎県内でパソコン修理費用名目の手口相次ぐ 浦上、時津署管内でも発生

 長崎県内でニセ電話詐欺(架空料金請求詐欺)が多発している。いずれも手口はパソコンの修理費用名目で、30日、浦上署管内では70代男性が15万円、時津署管内では60代男性が6万円をだまし取られる事件が発生した。
 どちらもパソコンに「ウイルスに感染しました」「ネットが遮断されました」などの警告メッセージが表示され、問い合わせ先に連絡すると片言の日本語を話す男が出たという。
 男は「パソコンのウイルスを消すには費用がかかる」「コンビニでグーグルプレイカードを買ってコード番号を入力してください」などとうそを言い、電子マネーカードでの支払いを求めたという。一度コードを伝えたが、男から間違っていると指摘を受け、再度電子マネーカードを購入。コード番号を入力し、電子マネーの利用権をだまし取られた。
 70代男性はさらに20万円分の電子マネーカードを購入しようとしたところをコンビニ店員が気付き110番。60代男性は家族が異変に気付き110番し、詐欺が発覚した。浦上署などは「同種手口が横行しており、パソコン画面に警告画面が表示された場合でも落ち着いて対処し、警察などに相談してほしい」と注意を呼びかけている。

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