実証実験で農業の課題解決へ ソフトバンク子会社SBプレイヤーズと那須拓陽高校が連携協定

 農業が直面している課題を解決し、新たな可能性を探ろうと、大手通信会社の子会社と那須塩原市の那須拓陽高校が30日、コメづくりを通じた実証実験などを行う連携協定を結びました。

 この連携協定は地方自治体と連携し地域の活性化を目指す、通信大手ソフトバンクの子会社のSBプレイヤーズが農業の課題解決につなげようと、新たに立ち上げたプロジェクトの一環です。

 那須拓陽高校で開かれた調印式ではSBプレイヤーズの藤井宏明社長と那須拓陽高校の藤田昌彦校長が署名を交わしました。

 協定では主に食用ではないコメの栽培の実証実験を通じて農業を持続するために必要な担い手不足や、収益拡大などの課題と温室効果ガスの削減など環境に関する課題の解決に取り組むとしています。

 今後は野菜や畜産の農業経営を学ぶ那須拓陽高校の生徒らがSBプレイヤーズの情報通信技術を駆使し、ドローンを使って稲の成育状況を確認したり農薬の散布に取り組みます。

 さらに、IOT技術を活用し水田の水位をセンサーで管理するほか、作業記録などはアプリでデータ管理していきます。また、収穫したコメは容器などのバイオマス製品の原料として活用し農業の新たな収益の可能性を模索します。

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