マリナーズがヤンキースとのタイブレークを制す 投手陣が完封リレー

【ヤンキース0-1×マリナーズ】延長10回タイブレーク@T-モバイル・パーク

5連勝を狙うヤンキースと被スイープは避けたいマリナーズの一戦は、両者一歩も譲らぬ投手戦となり0対0のまま延長タイブレークに突入。10回表のピンチをしのいだマリナーズがその裏にカル・ローリーのタイムリーで熱戦を制し、1対0でヤンキースを下した。マリナーズ3番手のジャスティン・トーパが1勝目(2敗)をマークし、ヤンキース4番手のロン・マリナチオが2敗目(2勝)を喫している。

ヤンキースとマリナーズの3連戦最終戦はクラーク・シュミットとジョージ・カービーの両若手先発が好投。シュミットが6回途中3安打7奪三振無失点に抑えれば、カービーは3試合連続本塁打と好調のアーロン・ジャッジを無安打1三振に抑えるなど8回3安打7奪三振無失点の快投を披露し、両チームチャンスすらなかなか作れないまま試合は延長戦に突入した。

ランナーを2塁に置いて始まるタイブレークの延長10回表、マリナーズは先頭打者の打球をショートのJ.P.クロフォードがまさかの失策。無死1・3塁のピンチを迎え失点は覚悟の場面となったが、3番手のトーパがこの絶体絶命のピンチを内野フライ、四球、サードゴロ、三振で見事脱出。これで一気に優位に立ったマリナーズが10回裏、先頭ローリーのタイムリーで試合を決めた。

マリナーズはこれでメジャー3位タイとなる今季6度目の完封勝利。チームOPSはメジャー25位の.689と苦しんでいる中でも投手陣の踏ん張りで貯金を維持している。特に投手陣全体が抜群の制球力を武器にしており、投球回はメジャー6位の多さでありながら、与四球はメジャー最少の141個とずば抜けた数字を残している。この日先発したカービーはその代表格で、71回を投げて与四球わずか6個と驚異のスタッツ。現在は地区4位と決め手を欠いているマリナーズだが、この投手力と打線が噛み合えば急上昇も十分に考えられる。

The post マリナーズがヤンキースとのタイブレークを制す 投手陣が完封リレー first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.