人気オーディション番組でのシステム・オブ・ア・ダウン「Chop Suey!」のバイオリン・カバーが話題に

【グラミー賞】受賞のメタル・バンド、システム・オブ・ア・ダウン(SOAD)は、「B.Y.O.B.」や「Aerials」などのヒット曲で知られているが、現地時間2023年5月30日に米NBCで放送された『アメリカズ・ゴット・タレント』シーズン18の初回で、出場者のフィリップ・ボーエンが同バンドの名曲のひとつである「Chop Suey!」をバイオリンで見事にカバーした。

楽器とフォレスト・グリーンの野球帽だけでステージに登場したボーエンは、SOADのオリジナル曲の勢いをそのままバイオリンの演奏で印象的に生まれ変わらせた。この独創的な楽曲は、2002年に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で76位を記録し、彼らに初の【グラミー賞】ノミネートをもたらした(<最優秀メタル・パフォーマンス>)。

ボーエンが時折、「できてる!」や「レッツ・ゴー!」などと声を出しながら演奏を続けたことで、彼の人柄とパフォーマーとしてのエネルギーが伝わり、オーディションに新たなエンターテインメント性が加わった。

観客席で両親が見守る中、彼のパフォーマンスで最も美しい瞬間は、演奏が「Chop Suey!」の最初の激しさのピークに達した時に訪れた。緊張がほぐれたボーエンが音楽に没頭し始めると、カメラは客席で嬉しそうに涙を流す母親を映し出した。観客は熱烈なスタンディング・オベーションでボーエンを称え、審査員は満場一致でウェスト・バージニア州出身の彼を次のラウンドに進めることを決定した。

これまでにSOADは、「B.Y.O.B.」(27位)、「Hypnotize」(57位)、「Toxicity」(70位)を含む5曲をHot 100に送り込んでいる。また、『毒性』、『メズマライズ』、『ヒプノタイズ』を含む5つの作品がアルバム・チャート“Billboard 200”にチャート入りし、この3作はNo.1を獲得している。

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