「大きな意味があった」 シティOBレスコット、FA杯制覇の重要性を語る

写真:Getty Images

現役時代にマンチェスター・シティでプレーした元イングランド代表DFジョレオン・レスコット氏がFAカップで優勝することの意味を説いている。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュースに』語った。

プレミアリーグ3連覇を成し遂げた今季のシティは、6日にFAカップ決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。10日にはチャンピオンズリーグ(CL)決勝のインテル戦も控えており、3冠達成の可能性が残されている。

2009年夏にエバートンからシティへと移籍したレスコット氏は2010-11シーズンにFAカップ制覇を経験している。この時の準決勝の相手が宿敵マンチェスター・ユナイテッドであり、1-0で勝ち上がったシティは勢いそのままに優勝。35シーズンぶりとなるタイトルを獲得し、これがシティ黄金期の幕開けとなった。

レスコット氏は当時の心境を振り返りながら、FAカップ制覇にどれだけの意味があるかを説明した。古巣エバートンのファンにもシティに移籍した理由を理解してもらうことができたと述べている。

「優勝候補を破ったということが、決勝戦への自信に繋がったんだ。ユナイテッドに勝つことにはいつだって大きな意味があるし、あの時のユナイテッドはトッププレーヤーと史上最も偉大な監督を擁する最高のチームだった」

「それは、ペップ(グアルディオラ)とこの選手たちがいる今のシティに勝つのと同じようなことだ。大きな功績であり、我々はより大きなプレッシャー、より大きな期待、そしてより大きな興奮がやってくることに対して準備ができていた」

「最近、ジャック(・グリーリッシュ)がこのことについて話しているのを聞いた。私は幼い頃、プレミアリーグで優勝したいという野望を抱いていなかった。でも、FAカップは誰もが参加することができるから、FAカップの決勝でプレーし、優勝することにはとても大きな意味があった」

「(イングランドの)プロなら誰しもが、いつかFAカップに出場するのだから、(優勝することには)ロマンがある。なぜ私たちがこのクラブに加入したのか、みんなにもっと理解してもらえたと思う」

「自分たちのモチベーションが何かは分かっていた。(シティに)入団した理由はただ一つ、競い合うためで、自分たちの野望と完全に一致していた。私たちがなぜこのチームに加入したのか、疑問を抱いていた多くの人たちを黙らせることができた」

「ジャックやこのグループの選手たちについては、いくらの移籍金で加入したか、どれだけ長く在籍したかにかかわらず、その間に何を獲得したかによって、評価を下されることになる。他とは違う時間が流れるんだ」

「私がシティで2回優勝した後、エバートンファンは私をもっと評価し、お金目当ての退団ではなかったことに気づいた。現実を目の当たりにして、より多くの人に納得してもらえたんだ」

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