県高校総体 ローイング かじ付きクォドルプルは日田が男女アベック優勝 【大分県】

県高校総体のローイングは、日田が男女ともかじ付きクォドルプルで優勝、全国高校総体の出場権を獲得した。キャプテンの白坂耕太郎(3年)は、「ここまでワンチームでやってきた。やる気とチームワークが結果につながった」と喜んだ。

男子チームはエース森山善(同)が、けがで出場できなかった。その穴を埋めようと、2年生がゴールデンウイークの強化合宿から急速に力を付けた。小川尚志監督は「部内間の競争が激しくなることで、全体の底上げができた。今年のメンバーは爆発的なスピードはないが、(艇を)滑らせることができる」という。県高校総体では予選、決勝ともスタートで出遅れたが、「慌てずにオールのキャッチのタイミングを合わせた」(白坂)。徐々に加速し、レース中盤には後続に一艇分の差をつけると、残り300mでスパートをかけ、逃げ切った。

気持ちを一つにしてゴールを目指した日田男子チーム

全国高校総体(インターハイ)では、3月の全国高校選抜大会の12位を上回る結果を残すことが目標となる。白坂は「スプリント力を上げて、全体の出力を上げたい」と語り、レースを見守った森山には「インターハイで入賞するためにはお前の力が必要。最後まで一緒に頑張ろう」と声を掛けた。

女子は3年生1人、2年生1人、残りは4月に入部した1年生の急造チームでレースに臨んだ。これまでの1年間は女子部員2人で支え合い、シングルスカルで力を付けてきた。予選、決勝の2レースでは「スタートが勝負だった」と上野かんな(3年)。緊張するメンバーに「力まずに(オールを)合わせることに集中しよう」と声を掛けた。タイミングが合わずに艇が傾くこともあったが、序盤からのリードを守り、ゴールした。全国高校総体まで2カ月弱、上野は「気持ちを一つにしてオールをこぎたい」と語った。

スタートダッシュに成功して優勝した日田女子チーム

(柚野真也)

© オー!エス! OITA SPORTS