移籍濃厚のベンゼマ。後釜は指揮官の愛弟子で“ブラジルトリオ”結成か

写真:長らくエースとしてR・マドリードを支えてきたベンゼマ。別れの時は近い……? ©Getty Images

サウジアラビアの強豪アル・イテハドに移籍する可能性が急浮上したレアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマ。2021-22シーズンにはラ・リーガで得点王に輝き、2022年にはバロンドールも受賞したエースストライカーであり、チームのキャプテンも務めるレジェンドの退団はレアル・マドリードにとって大打撃のように思われるが、チームを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は“血の入れ替え”を断行するチャンスだと考えているという。

スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』によると、2022-23シーズンのベンゼマのパフォーマンスは安定感を欠き、その非効率性に誰よりも苦しめられたのが他でもないアンチェロッティ監督自身だったという。そして、そんなベンゼマの代わりにセンターフォワードを務められる選手もいなかったため、レアル・マドリードはラ・リーガでもチャンピオンズリーグでもタイトルを獲得することができなかった。

ベンゼマに対してはアル・イテハドが2年契約、年俸2億ユーロ(約298億円)という破格の条件でオファーを提示している。今シーズン限りで契約が満了となるレアル・マドリードも契約延長のオファーを送っているが、条件面を比較する限り移籍は決定的と見られており、すでに個人合意に達しているとも言われている。

退団となった場合、レアル・マドリードは新しいストライカーの確保に向かうことになるが、ベンゼマに高額の年俸を支払う必要がなくなるため、補強に十分な資金を投入し、有能なストライカーの確保を目指すことができる。

アンチェロッティ監督が獲得を熱望しているとされているのが、トッテナムに所属するブラジル代表FWリシャルリソンだ。昨夏に移籍したトッテナムでは本来の実力を発揮できていないが、エヴァートン時代に師弟関係を築いていたこともあってその特徴や能力は熟知しており、アンチェロッティ監督は彼を高く評価している。

また、ヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴと前線の“ブラジル代表トリオ”を結成できることも、リシャルリソンにとってはプラスに働くはずだと『ELGOLdigital.com』は報じている。

リシャルリソン以外では、2部降格が決定したエスパニョールのスペイン代表FWホセルもターゲットになっているという。

© 株式会社SPOTV JAPAN