西宮、神戸で24時間雨量が6月最多に 淡路島3市で100ミリ超える JR西、一部路線で運転取りやめ

裏の石垣が崩れ、土砂などが寝室に流れ込んだ民家=2日午後0時28分、姫路市的形町的形(撮影・辰巳直之)

 台風2号の接近と梅雨前線の活発化により、兵庫県内は2日、記録的な大雨に見舞われた。西宮と神戸の24時間雨量は6月の最大記録を更新。県内ほぼ全域に大雨警報が出た。大半の学校が休校となり、JRが一部路線で運転を取りやめるなど影響が広がった。

 2日午後6時10分までの24時間雨量は西宮市が137ミリ、神戸市中央区が127.5ミリで6月の観測史上最大を記録。淡路島3市でも100ミリを超えた。

 南あわじ市は2日午前、沼島の201世帯389人に避難指示を発令。同市と洲本、淡路、神戸、西宮、川西、伊丹の各市は一時、計11万8769世帯24万8043人に「高齢者等避難」を出した。自主避難を含め、県内の避難者は最大計36世帯55人だった。

 県教育委員会によると、県内の公立小中高などは1271校中1241校が休校。国土交通省は青野(三田市)など県内4カ所を含む全国51ダムで事前放流した。JR西は、加古川線や姫新線などで午前から運転を取りやめた。3日の県内路線はおおむね通常通りに運行される予定。

 姫路市的形町的形で民家裏の石垣が崩壊。1階の窓ガラスが割れ、土砂が部屋に流れ込んだ。

 県によると、けが人の情報は入っていない。(まとめ・上田勇紀)

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