ふるさと納税で三陸産のスルメイカを 阪神低温が岩手・釜石の返礼品に 若い個体を厳選、港近くで急速冷凍

岩手県釜石市の返礼品に加わった阪神低温の冷凍スルメイカ(同社提供)

 岩手県釜石市は、ふるさと納税の返礼品に、冷凍食品業の阪神低温(兵庫県西宮市)の釜石工場で加工する三陸産スルメイカと海外産むきエビの個別冷凍品を新たに加えた。

 同社は1963年に岩手県に進出。2011年の東日本大震災で3カ所の工場が甚大な被害を受け、現在は釜石工場に機能を集積。スルメイカのほか、海外産のイカやエビの1次加工などをしている。

 返礼品では、若いスルメイカを厳選し、港にほど近い釜石工場で1匹ずつ急速冷凍する。寄付額1万円で10本入り(約1.5キロ)、5千円で3本入り(約500グラム)を贈呈。むきエビはミャンマー産で、同じく同工場内で1匹ずつ急速冷凍し、同1万円で2袋(計約1.6キロ)を贈る。

 手続きはインターネットの仲介サイト「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」で受け付けている。スルメイカは、三陸沖で水揚げされる夏ごろに配送する。

 釜石工場の和田亘工場長は「三陸の若いスルメイカの身のやわらかさをぜひ味わってほしい。エビも料理に使いやすいです」とPRしている。(大盛周平)

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