処方内容と違う薬を渡された女性が入院 全身に発疹など 兵庫・三田市休日応急医療センター

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 兵庫県三田市は2日、市休日応急診療センターで先月21日、薬剤師が誤った漢方薬を女性患者に渡していたと発表した。女性は2回服用した後に全身の発疹や下唇が腫れるなどの症状で入院。翌日に退院し、現在の症状は落ち着いているという。

 市によると、50代の女性が喉の痛みや発熱のため同センターで受診した。医師は「小青竜湯」を処方したが、薬剤師が誤って別の漢方「麦門冬湯」を渡したという。同センターは2人の薬剤師が勤務しており、準備した薬剤と処方箋を別の薬剤師が確認する必要があったが、繁忙のため怠っていたという。

 女性は服用した21日の夜に発症し、三田市民病院の救急外来で薬剤過敏症と診断された。24日に女性が市健康増進課を訪れ、渡し間違いが発覚した。市は女性に謝罪した上で、再発防止を図るとしている。(土井秀人)

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