元川崎FWチョン・テセ、プレミアの解説で活躍しながら感じている“今”とは…「夜ふとした時にめっちゃ不安になる」

5月22日から川崎フロンターレのYouTube公式チャンネルで配信されているドキュメンタリー企画「川崎OutBreakers」。

川崎OBの中でも“今”に特徴のある5名にスポットを当て、クラブパートナーであるエレファントストーン制作の動画とともに企画が展開されている。5月28日の柏レイソルとのホームゲームでは等々力陸上競技場でトークイベントも行われた。

武岡優斗編、田中裕介編、田中パウロ淳一編、小宮山尊信編と配信されてきたなか、5人のトリを飾る形でチョン・テセ(鄭大世)編が6月1日に配信された。

川崎時代に「人間ブルドーザー」と呼ばれたストライカーは、昨年38歳で現役を引退。ABEMAでプレミアリーグの解説を務めるなど日本での活動もしながら現在は韓国に在住し、ニュースキャスターとしても活躍している。

そんな彼の“今”にスポットを当てた動画には様々なものが詰まっているが、その中に、現在の自分について心境を吐露するこんなシーンがあった(動画3分53秒から)。

「仕事をもらえている今に感謝はしますよね。プレミアリーグの解説をしたい人なんていっぱいいるわけで。それを僕みたいなヒヨッコが解説させてもらえているのはありがたいです。

今、僕は羽を休める期間だと思っているので。40歳までは。もう若くないじゃないですか、40代なんて。でも周りには、経済的に成功しているやつなんていくらでもいる歳になってくるじゃないですか。40代になってくると」

「今の生活めっちゃ楽なんですよ。めっちゃ楽しいんですよ。でも夜、ふとした時に、めっちゃ不安になるんですよね。

寝る前とか、『大丈夫かな、このまま人生』。人に人生を預けている…預け過ぎているんじゃないのかなみたいに思ったりしますよね。

だって、もらう仕事しかないから。甲と乙で言ったら僕は乙なので完全に。乙だと限界があるなっていうのは感じますよね。

選手時代のストレスはないけど、でも物足りなさもあるし。じゃあすごいやりがいのある仕事をしたら、それはそれで大変だし。

人間みんな、無いものねだりですね。先の事を考えたら不安になるし、過去のことを考えたら後悔することいっぱいあるし。

今だけを考えることですね。それは現役の時から一緒です。でもそれが出来ないですけどね。みんな。僕も。めちゃくちゃ難しい」

他にも現在の生活や解説者としてのプレッシャー、自身のキャリア、さらには最近魅力を感じている「監督」についてなど川崎以外の話もたっぷりと語っている。

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色々と思い出しながら、チョン・テセが思わず涙してしまうシーンもあるので、未見の方はぜひ動画を見てほしい。

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