新幹線運転見合わせ「知らずに切符買った」「娘の帰り待って1時間」 JR新神戸駅、窓口に長い列

混雑するJR新神戸駅=2日夕、神戸市中央区

 大雨の影響で2日、JR東海道新幹線は一時、全線で運転見合わせとなった。夜になって、新大阪-名古屋間で運転が再開されたものの、山陽新幹線と東海道新幹線の直通運転はストップしたまま。山陽新幹線ののぞみ、ひかりは東京方面行きが新大阪行きに、博多方面行きは新大阪始発として運転した。

 神戸市中央区のJR新神戸駅では同日夜、窓口にチケット払い戻しなどの長い列ができた。

 東京在住で、仕事のため神戸を訪れていた男性(34)は「新幹線が止まっていることを知らずに切符を買ってしまった。もう神戸でホテルをとるしかないかな…」とため息。

 3日に開かれる武術太極拳のアジア大会代表選考会に出場するため、2日夕の東京行きに乗る予定だった県立高校3年の女子生徒(18)=神戸市=は現地で予約していたホテルをキャンセル。3日の始発に乗車することを決めた。

 大雨の影響を考慮し、大会は開始が午前から午後に変更されたという。生徒は「とりあえず落ち着いて調整をしていきたい。今の自分の実力を発揮したい」と気を取り直していた。

 九州へ修学旅行中の中学生の娘の帰りを待っていた神戸市長田区の50代女性は「どんどん遅れていて、もう1時間近く待っている。中学校からは『相生で止まっている』と連絡が来た。無事帰ってきてほしい」と心配そうに話した。 (劉 楓音、大高 碧)

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