22年度、政務活動費の執行率上昇 岩手県議会、コロナ緩和で

 

 岩手県議会(定数48)は1日、2022年度の政務活動費(政活費)の執行状況を公開した。欠員を除く47人への交付総額1億7205万円のうち1億3891万円が使われ、執行率は80.7%(前年度比7.7ポイント増)に上昇。新型コロナウイルス禍の制限緩和により、県外視察や対面での会合の再開が目立った。

 政活費は県議1人当たり月額31万円、年度途中で辞職した武田哲氏、千葉絢子氏を除き年372万円が交付された。1人当たり月平均25万305円使い、前年度に比べ2万4020円増えた。全額を使ったのは前年度から1人減って11人、残余金のあった36人は計3313万円(同1475万円減)を県に返還する。

 使途の項目別では、県政報告などに活用する広聴広報費が6034万円(構成比42.8%)で最も多く、人件費2469万円(同17.5%)が続いた。自粛していた視察や研修が再開され、調査研究費が1720万円(前年度比458万円増)、研修費が133万円(同55万円増)と伸びた。

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