12年越しの吉報 ロンドン五輪女子20キロ競歩、渕瀬が繰り上げ8位入賞 ドーピング違反失格など修正

ロンドン五輪繰り上げ入賞の表彰を受けた渕瀬真寿美(撮影・中田匡峻)

 12年越しの吉報だ。2012年ロンドン五輪陸上女子20キロ競歩で、今年3月に繰り上がりによる8位入賞が発表された渕瀬真寿美(建装工業、須磨学園高出身)。日本選手権での表彰式で賞状を受け取り「実感が湧いてきた。今後の励みになる」と喜んだ。

 大会時は11位だったが、ロシア選手のドーピング違反による失格などで成績が修正された。日本女子競歩界初の五輪入賞となるが「あの場で入賞していれば…」と複雑な胸中も明かした。

 ここ数年は故障が続き「もう一度足を気にせず歩ける試合がしたい」と36歳の今も競技に向き合う。今夏の世界選手権へ、女子35キロ競歩で世界ランキングでの出場を視野に入れており、「選ばれれば頑張りたい」と力を込めた。(長江優咲)

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