大行燈9基勢ぞろい 砺波・庄川観光祭

夜高行燈コンクールで勢ぞろいした大行燈=3日午後9時、砺波市の庄川生涯学習センター前

  ●4年ぶり本格開催

 第71回庄川観光祭は3日、砺波市庄川町地域で開幕した。昨年は3基だった大行燈(あんどん)が今年は9基がそろい、4年ぶりの本格開催となった。夜更けとともに、大行燈のぶつかり合い「合わせ」が繰り広げられ、大勢の観客が夜高の醍醐味を楽しんだ。

 観光祭は「龍」や「獅子」「風神雷神」「えびす」「宝船」などの縁起物が描かれた大行燈9基、中行燈12基、小行燈2基の計23基が「ヨイサー」の掛け声に合わせて練り歩いた。

 目玉の夜高行燈コンクール(富山新聞社後援)が行われ、審査を受ける大行燈9基が庄川生涯学習センター前に勢ぞろいした。姉妹都市の北海道むかわ町の関係者6人も4年ぶりに訪れた。夏野修市長が「9基がそろい、庄川町の勢いが雨を吹き飛ばした」と感謝した。続いて「合わせ」が始まり、互いの行燈が壊れると観客の歓声が沸き起こり、祭りは最高潮を迎えた。

 総裁許(全体責任者)の石黒大輔さん(38)は「全9基がそろい、いつもの光景が戻った。明日も観客に楽しんでほしい」と話した。4日は庄川音頭街流しやヨサコイ演舞、夜高行燈のぶつかり合いが行われる。

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